食品と栄養の事典
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ビール酵母の効果と効能・サプリ

ビール酵母とは

ビール酵母とはビールを製造する際に糖分に作用してアルコールと炭酸ガスに分解する微生物のことをいいます。市販されているビール酵母の製品はビールから苦味の成分やアルコール分を取り除き乾燥させてから粉末や錠剤にしたものです。

ビール酵母は、ビールが製造される過程で麦汁に含まれている栄養成分を常に取り込みながら増殖します。そのため、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カリウム、カルシウムなどを豊富に含み人体への有効性が高いことから近年注目を集めています。

薬局やドラッグストアなどで市販されているビール酵母は「効果・効能が認められた有効成分を含むが人体への作用が穏やか」なものに該当する指定医薬部外品に指定されているものがあり、ビール酵母の製品として有名な「エビオス錠」はこの指定医薬部外品になります。

ビール酵母の効果や効能

ビール酵母に期待されている効果は幅広く、疲労回復、免疫力の向上などのほか、 高血圧症、胃腸疾患、肝臓病、糖尿病、皮膚病、神経痛などの改善、老化防止、整腸などの作用もあります。

また、殆どすべてのビタミンやミネラル、必須アミノ酸などが含まれることも特徴で、ダイエット時や病中、病後の栄養補給などに利用されます。

ビール酵母の効果

栄養補給
滋養強壮
胃もたれ、消化不良、食欲不振、胃弱
飲み過ぎ、胸焼け
妊産婦、授乳婦、虚弱体質の栄養補給
整腸作用

ビール酵母に含まれる栄養素

アミノ酸
人間の体の基本的な材料となる栄養素ですが、体内で合成することができません。ビール酵母には必須アミノ酸9種類と非必須アミノ酸10種類の計19種類のアミノ酸を含有しています。アミノ酸を摂取することで、疲労回復、骨や皮膚の成長、筋力アップなどに役立ちます。

ビタミンB群
ビタミンB群は不足すると疲労回復や脚気などの病気を引き起こします。ビール酵母にはビタミンB群が含まれていることから、疲労回復、免疫力の向上などに役立ちます。

ミネラル類
ビール酵母には、亜鉛やマグネシウム、カリウムなどのミネラル類も含有されています。特にカリウムの含有量が多いため、体内の余計な塩分を排出し高血圧の改善に効果があります。

食物繊維
ビール酵母の約30%を占める食物繊維が腸の働きをよくし便秘や下痢などの改善に役立ちます。特に便秘に関しては口コミでの報告が多くお通じがよくなるといわれています。

核酸(DNA、RNA)
核酸はタンパク質の一種で、人間の成長・生殖・遺伝に関係する重要な物質です。ビール酵母には特にRNAが多く含まれ、RNAはアミノ酸からタンパク質を合成したり、新しい細胞を作るときの材料になる働きをします。

エルゴステロール、グルカン、グルタチオン
これらの成分は、酸化を防ぐ抗酸化作用、血糖値を下げる働き、免疫力を高めるため、老化の防止や生活習慣病の予防や改善によいとされています。

ビール酵母の摂取時の注意点

ビール酵母は通常の食品には含まれておらず、健康食品やサプリメントなどの商品から摂取するのが一般的です。 ビール酵母の摂取は乾燥酵母で、8g程度が1日の摂取目安量といわれています。また、効果に即効性はないので、継続的に摂取して効果を徐々に確認する必要があります。

ビール酵母は、錠剤タイプと粉末タイプがありますが、錠剤は水やお湯でそのまま飲みます。粉末タイプはきな粉のようなパサパサした食感で甘さはないので、そのまま食べるのは少し難しいでしょう。その場合、料理に混ぜるか、ヨーグルトに混ぜて摂取するなどの工夫で摂取が可能です。

ビール酵母の副作用

ビール酵母は一般的な食材に近い成分なので現在のところ健康被害や副作用などの報告はありません。ただし、健康食品やサプリメントで摂取する際には、容量、用法を守ることが重要です。他のサプリメントとの併用については報告がありませんが、成分内容から特に問題はないと思われます。

ビール酵母はプリン体を含むため痛風を発症した人は摂取を避けた方がいいでしょう。また、尿酸値が高めの人は、痛風を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

ビール酵母のサプリメント

ビール酵母は、指定医薬部外品として「エビオス錠」が販売されています。このエビオス錠は、ビール酵母のみを配合した製品です。同じASAHIから、「スーパービール酵母Z」という指定部外医薬品ではない食品(サプリメント)の商品も販売しています。

「スーパービール酵母Z」はビール酵母に亜鉛やビタミンB群を同時に配合した商品や、マカと黒にんにくを配合した商品も販売していて、日々の活力アップ、疲労回復の改善に特化しています。