食品と栄養の事典
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キトサンの効果や効能、副作用

キトサンとは

キトサンはカニの甲羅やエビの脚などから抽出されるキチンを化学処理したものです。

人間には、キチンやキトサンを摂取しても、消化酵素を持たないため消化できずにほとんどが便として排泄されます。これは、野菜や穀類などに含まれるセルロースやヘミセルロース、ペクチンなどの不溶性食物繊維と同じです。

キトサンを摂取することで「体内の免疫力を向上させ、自然治癒力を高める」と注目されています。また、キトサンは「コレステロールが高めの方の食品」として、特定保健用食品(トクホ)に認可されている商品もあるため一定の有効性があると認められています。

キトサンの効果や効能

キトサンには脂肪や有害物質を吸着し体外に排出する働きがあり、これにより免疫力の向上、細胞の活性化、血圧やコレステロール値の低下、糖尿病の予防・改善などの効果があるとされています。

他にも、がん、肝炎、腎臓病、不眠症、神経痛、リウマチ、肩こり、視力障害 などいろいろな改善効果が期待されています。 また、上述の食事で摂取した脂肪を腸内で排泄する働きによりダイエットにも効果があるとされ、キトサンダイエットとして一時期有名になりました。

キトサンの副作用や注意点

キトサンは、摂取上限が1日に2g程度までとされています。今のところ特に副作用や健康被害といったものは報告されていませんが、食物繊維なので胃腸の弱い人などは多くとりすぎると下痢や便秘になることもあります。

食物繊維なので便秘に良さそうに思えますが、キトサンは水分を保持する機能が高いため摂取時に水分が不足すると逆に便秘になってしまうこともあります。摂取時には十分な水分を摂るようにしてください。

他の注意点としては、エビやカニのアレルギーのある方はアレルギー症状が出ることがあります。 また、妊娠中や授乳期は避け、他の病気の治療中のときは医師に相談した方がよいでしょう。

キトサン配合製品を購入するとき

「キチン・キトサン」とは、成分的にはキトサンと同じですがキチンをキトサン化する際にキチンが16%程度残ってしまうためそう呼びます。 キトサンは商品の種類により高分子、低分子、キトンオリゴ糖などに分けられます。

また水に溶けるもの(水溶性)と溶けないもの(非水溶性)のものがあります。キトサンは低分子の方が吸収率がよく価格も高いですが高分子でも水溶性の商品もあるので、目的や予算などに合わせて購入してください。

キチンとグルコサミン

キトサンに関係のある成分として「グルコサミン」があります。グルコサミンは、カニやエビから抽出したキチンを塩酸で加水分解して生成します。グルコサミンは、体内ではグリコサミノグリカン(ムコ多糖類)の構成成分として軟骨、皮膚、血管に存在します。

ひざ痛の緩和を目的としたサプリメントとして販売されることが多いのですが、グルコサミン摂取により軟骨の再生、抗炎症作用、美肌作用、血小板凝集抑制作用などの効果が期待されています。