食品と栄養の事典
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コンドロイチンの効果と効能【多く含む食べ物・サプリ】

コンドロイチンとは

コンドロイチンは正式にはコンドロイチン硫酸といい、食物繊維の一種でムコ多糖類という糖の分類です。

食べ物では動物性の食品に存在しますが、サプリメントや医薬品などに配合されているものの多くはサメの軟骨を原材料としています。

コンドロイチンは軟骨の主成分であるプロテオグリカンを構成する重要な成分として人間の関節やじん帯などに存在する成分です。軟骨の保水性や弾力性を保つ働きや軟骨に水分と栄養を運び、代わりに老廃物を排出する働きもします。

そのため、関節は軟骨に存在するコンドロイチンのクッション作用によってスムーズに動かすことができるのです。しかし、コンドロイチンは年齢と共に除々に減少してしまうため高齢者に関節の痛みを訴える人が多くなるのです。

また、コンドロイチンが肌の真皮部分のコラーゲンのすき間を埋めるような状態で保水をするので、うるおい美肌を作るためにも重要な成分です。

最近コンドロイチン配合の製品が注目されているのは、このように関節痛の緩和や保水による美肌、老化防止などにも有効とされているためです。特に関節痛の改善用のスプレーなどにも「コンドロイチン配合」と記述されていることもあるので目にしたこともあるでしょう。

コンドロイチンが不足すると

コンドロイチンが不足してくると、身体の老化や新陳代謝の悪化、老廃物の排出障害など体のあちこちに障害が出てきます。特にコンドロイチンが不足して重要な役割である軟骨の保水や弾力性が落ちると関節がスムーズに動かなくります。

また、骨と骨との間のクッションがなくなり直接骨が擦れ合うので接触部分に炎症が起き痛みが起きる変形性関節症になります。変形性関節症はコンドロイチンがかなり不足しないと起きませんが、その前に肌のみずみずしさや、弾力などいわゆる老化という状態が先に起きるようになります。

コンドロイチンの生成量や影響

コンドロイチンは若年期(~25歳ぐらいまで)は体内で生成されますが、25歳を過ぎると徐々に体内での生成量が少なくなっていきます。コンドロイチンが生成される量が少なくなると老化が始まるということになり、節々から肌や頭皮にまで老化の影響がでてくるようになります。

コンドロイチンの効果や効能

コンドロイチンは関節や神経などの種々の痛みに効果があり特に関節痛や神経痛、五十肩や腰痛などを助けます。 関節痛では骨と骨の間で、関節をスムーズに動かすためのクッション材となりその痛みを和らげます。

神経痛では、電線のような神経がゴムで覆われているように、関節も膜のようなもので覆われているので傷ついたこの膜のようなものを修復してくれます。

コンドロイチンの副作用や注意事項

コンドロイチンはもともと体内で合成される成分なので特に摂取による副作用などの報告はありません。ただし、体調や病気の影響などで胃痛や吐き気、むくみや心拍数の乱れといった副作用が起こる可能性があるので注意してください。

また、コンドロイチンは抗凝固薬の作用に影響を与えることがあるので、血栓を予防するための薬であるワーファリンなどを服用している場合には注意が必要です。

コンドロイチンを多く含む食品

コンドロイチンは食べ物からも摂取できます。まず、わかりやすい目印として、納豆やオクラなどのネバネバしている食べ物という特徴があります。海藻にもネバネバ部分があるので、ワカメやメカブ、のりなどにもコンドロイチンは含まれています。

納豆、ヤマイモ、里芋、なめこ、オクラ、モロヘイヤ、わかめ、めかぶ、海苔

また、動物性食品にもコンドロイチンは含まれていて特徴としてはプリプリとした触感の皮やゼリー質の物質に多く含まれています。

サメの軟骨
フカヒレ
牛/豚/鶏の軟骨
すっぽん
鯛やマグロの目玉
うなぎ
ハモ
ツバメの巣
鶏の皮

ただし、多く含む食べ物といってもこれらの食品にはコンドロイチンの効果を十分に引き出すほど多くの量は含有されていません。特に動物性の食品は高級食材が多いため毎日多くの量を摂取することは実際難しいでしょう。

コンドロイチン配合のサプリメント

コンドロイチンに対する関心は近年かなり高くなってきており、各社からサプリメントや配合製品が販売されています。

サプリメントの原料としては、サメ軟骨などを使う場合が多いようです。

食品から摂取しようとすると相当な量が必要になってしまいますので、効率的にサプリメントなどから摂取することをオススメします。一般的に、サプリメントでコンドロイチンを摂取しても短期間では効果が期待できないため継続して摂取することが必要です。

コンドロイチンのサプリメントは意味がない?

医学的にはコンドロイチン配合の健康食品やサプリメントを経口で摂取した場合、関節の痛みや炎症などの改善効果がないとされることが多く、コンドロイチンを処方する医師も少ないとされています。

この理由として関節軟骨には血管が存在しないため、経口摂取して消化管から吸収された成分が関節内に移行することが原理的に不可能なためです。しかし、コンドロイチンが本当に効果がないのかどうかはわかりません。

なぜなら、医学的に証明されていないとされているが服用して効果がでる成分というものは存在するからです。民間療法などで明らかに効果がでるとされていても医学的に否定されているものというものも多く存在しています。

実際に口コミでコンドロイチンで関節痛がよくなったという報告が多く存在し、効果が認められるという論文も多くあります。そして、主流の見解が必ずしも正しくない例がコラーゲンです。

コラーゲンは、いままで経口摂取しても意味がないと散々ないわれようでした。しかし、最近の研究ではコラーゲンの摂取は加工方法によっては経口摂取でも効果が認められるという論文もでています。

参考:「効果がない」は嘘だった!知っておきたいコラーゲンドリンクの本当の効果

実際効果があるとされているサプリメントでも、100%すべての人に効くというものはありません。人によって効果の程度は異なるので自分で試してみて評価を決めることがいいのではないでしょうか。