食品と栄養の事典
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シトルリンの効果と効能【多く含む食べ物・サプリ】

シトルリンとは?

シトルリンは、1930年に日本人により発見された、たんぱく質を構成するアミノ酸の一種です。

シトルリンという名前はスイカの学名であるシトルラス ブルガリス(Citrullus vulgaris)から名づけられました。

特徴としては水に溶けやすく体内に吸収し易いため、飲料や錠剤など様々な形での商品が発売されています。

健康業界では、コエンザイムQ10やαリポ酸、L-カルニチンのようなブームに続くと期待されています。

アメリカではシトルリンはサプリメントとして有名で、ヨーロッパでは医薬品成分として注目を集めてきましたが、日本では2007年8月に厚生労働省通知により食品として取り扱えるようになりました。

現在シトルリンのサプリメントや健康食品では、男性の精力アップや、疲労回復などの効果を期待して配合されている場合が多いようです。

関連成分:
コエンザイムQ10
αリポ酸
L-カルニチン

シトルリンの効果や効能

一酸化窒素を作り出し、血管が拡張し血流がUPしますのでいろいろな効果が期待できます。

効果の一例としては、筋肉増強、精力増強、冷え性改善、疲労軽減、運動機能向上、成長ホルモン分泌促進、抗酸化作用、 動脈硬化抑制、栄養状態の改善、免疫回復、活性酸素消去作用、細胞の老化抑制、むくみ防止などです。

男性に一番人気があるのはもちろん精力増強です。 これは血流UPと血管拡張で海綿体へ血液を入りやすくなるためです。

女性には、冷え性改善やむくみ防止などの効果が人気になりそうです。 注目は、成長ホルモン分泌増加で、これにより成長期の方の身長などが伸びる可能性がありそうです。

シトルリンの効果的な摂取方法

シトルリンの推奨摂取量は1日に約800mg。これは、約スイカ2~3片、キュウリだと大体55~57本程度、ニンニクでも260~300個も食べなくてはなりません。

シトルリンの効果を試したいという場合には食品から毎日摂取するのは難しそうなのでサプリメントやドリンクなどから摂取するのが手軽でしょう。

また、シトルリン以外の様々なサプリメントにも言えることですが成分それ自体を単独で摂食しても大きな効果は期待できません。たとえば野菜などに含まれる脂溶性の成分なども油と同時に摂取しなければ効率よく吸収できないように 成分には相性の良い別の成分が存在します。

シトルリンを活性化させるためには、酵素、ビタミン、ミネラルなどを同時に摂ることが重要です。そのため、シトルリンのサプリメントを選ぶ際にはこれらの成分を同時に配合しているような商品がよいでしょう。

シトルリンの副作用

シトルリンは、もともとスイカやメロンなどの食べ物の中に含まれている成分なので特に目立った副作用などは現在のところ報告されていません。他の薬などとの併用については、まだ明らかになっていませんので併用する場合は主治医に相談するようにしてください。

注意点としては、シトルリンには血流を促進する作用があるので血管に疾患を持った方は食べ物での摂取は問題ありませんが、サプリメントなどで多くの量を摂取する場合には注意してください。また、小児科領域でのシトルリン血症の方や、妊娠、授乳中の方もシトルリンの摂取は控えた方がいいでしょう。

シトルリン血症の方は、尿素サイクルの合成酵素が欠損し代謝異常となるのでシトルリンの濃度が高くなってしまうため、次のような症状が起きる可能性があります。多呼吸、哺乳不良、痙攣、硬直、嗜眠、昏睡、嘔吐、痙攣、精神身体発育遅滞、意識障害、異常行動、興奮性亢進など。

シトルリンを多く含む食べ物

シトルリンはスイカから発見された成分なので食品の中では「スイカ」に最も多く含まれています。特に砂漠の野生スイカにシトルリンが多く含まれていることがわかっています。その他、シトルリンはへちまや冬瓜などのウリ科の食品に多く含まれています。

シトルリンは体内で合成される物質なので、多く含む食品をとり続けなければならないということはありません。しかし加齢とともに体内での生産量が減少するのでシトルリンの効果を期待する場合には以下のような食べ物を積極的に摂取するといいでしょう。

100g中の含有量(mg)

食品 含有量(mg)
スイカ 180
ヘチマ 57
メロン 50
クコの実 34
冬瓜 18
にがうり 16
きゅうり 9.6
にんにく 3.9
牛肉 0.9

 

シトルリンが含有されている製品

2007年に食品への使用が認められたので、メーカー各社はアミノ酸「シトルリン」を配合した商品を一斉に発売しました。
下記が発売された主な関連製品です。

メーカー 製品名
アサヒ飲料 清涼飲料水「アサヒ シトルリンウォーター PET500ml」
資生堂薬品 女性向け機能性ドリンク「シトルリン サイクルエナジー」
ロッテ チューインガム「シトルリンガム」
協和発酵 サプリメント「リメイク シトルリン 」

 

シトルリンのサプリメントの選び方

シトルリンを含む食品からの摂取では効果を得るのに十分な量のシトルリンを摂取することが難しいため通常はサプリメントを活用します。

シトルリンのサプリメントを選ぶポイントは、シトルリンの配合量、シトルリン以外の成分はどのようなものが配合されているかが重要です。

シトルリンの配合量

シトルリン摂取の目安は1日に800mgです。そのため、推奨量の800mgに到達するためにシトルリンが少なすぎるサプリメントは期待している効果が得られない場合もあります。シトルリンのサプリメント製品を調べてみると、多いのが1日1000mg~1200mgのシトルリンを摂取できるものこのぐらいのシトルリンが摂取できれば、精力増強などの期待して効果を得られるでしょう。

シトルリン以外の配合成分

シトルリンは目的により、別の成分が同時に配合されていることがほとんどです。例えば、精力増強ならマカやアルギニン、亜鉛など、疲労回復ならオルニチンやビタミンB群といった具合です。自分がどのような目的でサプリメントを摂取するのかをよく確認して選ぶようにしてください。

関連成分:
マカ
アルギニン
亜鉛
ビタミンB2