食品と栄養の事典
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コエンザイムQ10の効果効能・副作用・サプリメント情報

コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10はCoq10、ビタミンQ、ユビキノンなどとも呼ばれ、人間の細胞や血液中に存在し体内でも合成される物質です。細胞や組織の活動を担うエネルギーの生産に重要な役割を果たします。

コエンザイムQ10は、若いうちは体内で十分な量が作られますが、20台前半をピークに徐々に減少してしまいます。 日本では、以前は虚血性心疾患予防や脳出血の医療用医薬品として用いられていましたが、生活習慣病予防、老化防止、ダイエットなどの切り札として化粧品やサプリメントとして配合されることも多く一般にも浸透してきました。

2001年に食薬区分の変更により食品成分としての利用が認可され、2005年ごろからテレビなどで紹介されたことをきっかけに爆発的なブームとなり当時インターネットの販売店などは購入できるまで2ヶ月、3ヶ月待ち状態があたりまえの時もありました。

コエンザイムQ10の効果や効能

コエンザイムQ10には、いろいろな効果がありますが、最も期待の高い効果はアンチエイジング(老化防止)です。これは、抗酸化作用により過酸化脂質を減らし肌荒れの改善やシミやシワを減らします。 ただし、効果に即効性はありませんので、2~3ヵ月ぐらいは飲み続けて体内にコエンザイムQ10を増やしましょう。

また、コエンザイムQ10の効果としては狭心症や心筋梗塞、心不全などの予防や改善、高血圧や糖尿病の予防などの作用、歯肉に酸素が不足して細胞が壊れる歯槽膿漏などにも効果があるとされています。

老化防止
生活習慣病の予防
疲労回復
心臓機能を保護
関節痛を改善
糖尿病,高血圧の改善
ダイエット効果
冷え性、肩こりの改善

コエンザイムQ10の推奨摂取量

コエンザイムQ10は体内で生成される成分の上に年齢や体調によって必要な量が変わってくるため1日の摂取目安量は30~300mgと幅があります。

摂取する目的が生活習慣病の予防などの一般的な健康維持の場合は30mg程度、コエンザイムQ10の生成量が減っている高齢者や激しいスポーツをして体力を使う方などは60mg~100mg程度、体調不良や疲労回復などの目的の場合には200~300mgといった多めの量を摂ることが推奨されています。

コエンザイムQ10が多く含まれる食べ物

コエンザイムQ10は牛肉やイワシ、サバなど動物性食品、豆類、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。多く含まれているといっても、一番多く含まれているといわれるイワシでさえ100g中に6.4mgしか含まれていないため、摂取推奨量には多くの食材を摂取しなければなりません。

健康維持が目的の30mgのコエンザイムQ10を摂取するためには牛肉だと1日にステーキ3~4枚、イワシだと5~6匹食べる必要がありますので、コエンザイムQ10の効果を十分に得ようとする場合は手軽なサプリメントなどで効率的に摂取することをオススメします。

100g中のコエンザイムQ10含有量

イワシ 6.4mg
サバ 4.3mg
豚肉 2.5~4.1mg
牛肉 3.1mg
ピーナッツ 2.7mg
イカ 2.4mg
大豆(生) 1.9mg
ほうれん草 1.0mg
ブロッコリー 0.9mg

コエンザイムQ10の副作用や注意事項

コエンザイムQ10は、もともとは人間の体内で生成されるため特に副作用などはありません。過剰摂取による実験結果などは確認されていませんのでサプリメントなどで摂取する場合は製品ごとの説明書をよく読んで過剰摂取にならないように気をつけてください。

また、コエンザイムQ10は以前は心疾患予防の医薬品であるため他の病気で治療中の方は医師に相談してください。サプリメントは処方箋なしで手に入りますが、成分や生成方法、配合量が医薬品と同じではないので、すでに心疾患を持っている方が治療目的で摂取しないほうがいいでしょう。

コエンザイムQ10の種類

コエンザイムQ10には「酸化型」「還元型」の2種類があります。体内で作られるコエンザイムQ10は「還元型」でしたが、サプリメントなどで販売されるコエンザイムQ10は、ほとんどが酸化型でした。

「酸化」型のコエンザイムQ10は効果がないというわけではありませんが、酸化型を還元型に変換する必要があるため年齢や体調などによって還元型に変換される割合が異なるという問題がありました。

最近のコエンザイムQ10のサプリメントでは、変換が必要ない「還元型コエンザイムQ10」を配合している商品が多くなってきたので「酸化型」よりもコエンザイムQ10を効率よく体内に浸透させることができるようになっています。

コエンザイムQ10のサプリメント

コエンザイムQ10のサプリメントは、さまざまなものが各メーカーから販売されており安いものだと千円~高価なものだと1万円近くするものもあります。なぜこのように価格が違うかというと、原材料のコエンザイムQ10が化学合成されたものか天然の発酵法を用いたものか、酸化型か還元型か、他の成分の配合数や量などもあります。

ただし、吸収力がよく安定性が高いサプリメントは当然高価なのですが、かならずしもすべての人に当てはまるわけではありません。例えば酸化型のコエンザイムQ10は還元型に変換する変換割合が問題になりますが、比較的若い人では変換効率がよいので必ずしも還元型を選ばなくともいいでしょう。