食品と栄養の事典
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プラセンタの効果や効能、副作用

プラセンタとは?

2つのビンに入ったプラセンタのオイルプラセンタという言葉は、「胎盤」という意味ですが、美容製品や健康食品で使われているプラセンタ(placenta)は胎盤の細胞の成長因子をエタノールで抽出したプラセンタエキスがつかわれます。

プラセンタは人の他にも、哺乳類やサメなども作ることがわかっています。製品で使われるプラセンタはウマやブタのもので、最近では植物性由来、海洋由来のものなどが販売されています。

プラセンタの栄養成分などは研究でわかっていますが、プラセンタには未だに解明されていないこともあります。例えば、肉食動物はもとより牛や馬などの草食動物であっても出産後の胎盤を食べてしまうのです。一説によると、胎盤が栄養豊富なため食べる事で産後に疲弊した体力の回復をはかるといわれています。

植物プラセンタ

植物には胎盤がないので、それに似た部位である胎座から抽出したエキスを使うのが植物プラセンタです。米ぬかの抽出液、アロエ、クロレラ、トウモロコシ、ライ麦や薔薇の胎座から抽出することで動物性のプラセンタと似た成分と効果を得られるといわれています。病気や薬物の心配がないので安全な上に動物の胎盤に抵抗があるという人に好まれます。特に海外で人気が高いようです。

海洋プラセンタ

サケやマスなどの卵を包む膜の成分を使用することから海洋プラセンタ、または魚プラセンタなどと呼ばれています。植物同様に魚にも胎盤はないので「プラセンタ」とはいえないのですが、動物性プラセンタと似たような成分が多く含まれているためにこのような名称で呼ばれています。魚プラセンタは抽出が難しいため、現在実用化されているのは、サケ、マスの卵の膜だけです。

プラセンタの効果や効能とは

プラセンタは、医薬品として更年期障害及び乳汁分泌不全の治療剤、肝障害の治療剤に認可されています。 最近では美肌などの美容効果や関節痛の緩和などの様々な症状に効果があることがわかってきたため注目が集まっています。

また、プラセンタには豊富な栄養成分が含まれているため、それらの成分の効能から以下のような症状によいとされています。

精神的な疾患
プラセンタには、ホルモンバランスを整えて自律神経を安定させ作用があります。また、交感神経と副交感神経のバランスを整えストレスを軽減させます。そのため、うつ病、自律神経失調症、不眠症などの症状の改善が期待されています。

二日酔いの改善
プラセンタはもともとは肝機能障害をもつ人用の医薬品であることから、肝臓を強化したり解毒作用を高める効果があります。また、肝機能障害の治療に用いるプラセンタ注射は健康保険が適用できます。肝機能、解毒作用が強化されることでアルコールの分解を助け二日酔いを軽減するといわれています。

ホルモンバランスを整える
プラセンタは、加齢やストレス、ダイエット、冷えなどのさまざまな影響でおかしくなってしまった女性ホルモンの分泌を調整してくれます。副作用もなく、過不足を調整してくれるので安心して使うことができます。

冷え性
女性に多いのが、ホルモンや自律神経の乱れによる冷えです。プラセンタには、ホルモンバランスや自律神経を整える作用があるため、そのような原因からくる冷え性の場合に効果を発揮します。

バストアップ
プラセンタがホルモンバランスを調整することによってエストロゲン、プロゲステロンを増やし結果的にバストアップにつながります。

ダイエット
プラセンタには基礎代謝を向上させる効果や細胞の働きを活性化させる作用があるため、エネルギーを消費しやすくなりダイエット効果が高まるといわれています。

美白
プラセンタは、活性酸素を取り除く働きがあるためメラニン色素ができるのを抑制させることができます。新陳代謝も速めてくれるので、ターンオーバーがスムーズになり美白に効果が期待できます。

プラセンタの医薬品としての効果

 肝機能の回復
 更年期障害の治療
 乳汁分泌不全の治療

その他に期待できる効果

 自律神経のバランスを調整する作用
 肝機能を回復させ解毒作用を高める
 免疫力や抵抗力を高める
 抗炎症作用
 女性ホルモンのバランスを整える作用
 活性酸素を除去し酸化を防ぐ
 血行促進、造血作用
 不眠やうつ病などの精神性疾患の改善
 新陳代謝の促進作用

プラセンタの副作用や注意点

現在のところ副作用はほとんどないといわれています。医薬品で使われているものは、ヒト由来の成分ですが、美容製品などは、以前は牛由来のものヶ使われていました。 現在では、狂牛病などの影響で羊や豚由来のものを使用しているようです。

このように、安全性は高いといえますが、注意点もあります。 現在までは国内や海外も含めて感染症などが起きたという報告はないようです。

また、医療機関で注射されるプラセンタは検査、滅菌処理、確認試験などの安全の確保を十分に行っていますので品質に関して安全性を十分に確保しています。

しかし、プラセンタは特定生物由来製品のため現在はわかっていない未知の病原体などが含まれる可能性は、ほとんどないとはいえ 0%とはいえないということも知っておきましょう。