食品と栄養の事典
*

ホスファチジルセリンの効果と効能【多く含む食べ物・サプリ】

ホスファチジルセリンとは

ホスファチジルセリン(PS)とはリン脂質の一種で、セリンとリン酸、グリセロール、脂肪酸が結合した物質です。リン脂質とは、細胞膜を形成する成分で脂肪とタンパク質を結びつける役割をします。

ホスファチジルセリンは、脳と深い関わりがあるため「脳の栄養素」と呼ばれ、脳の神経細胞膜に多く含まれているため、脳の機能改善や、アルツハイマー病の改善や進行を遅らせることができるとして近年注目を集めている成分です。

ホスファチジルセリンは体内では生成できないため効果を得るためには食品から摂る必要がありますが、食品に含まれているホスファチジルセリンは微量なので効果を得るためにはサプリメントを活用する必要があります。

ホスファチジルセリンの効果や効能

ホスファチジルセリンは、脳細胞に関わる重要な役割を持つためアルツハイマー性の痴呆症や、うつ病、不眠症などに効果があるとされています。また、記憶力のUPやボケ防止、集中力の向上の働きなどもあるため、学習時などにも期待できます。

脳の機能を改善する

脳の中には「ドーパミン」や「セロトニン」といった神経伝達物質が飛び交っています。ホスファチジルセリンは、細胞膜を柔軟にすることで、これらの特殊な化学物質の流れをスムーズにします。

加齢やストレスなどが原因となって脳の神経伝達が正常に働かないと記憶力や集中力が低下しますが、ホスファチジルセリンを摂取することによって集中力や記憶力がアップするといわれています。

認知症の予防・改善

認知症、特にアルツハイマー型認知症にはホスファチジルセリンの摂取によって血中のアセチルコリン値が上昇するといわれています。アルツハイマー型認知症はアセチルコリン欠乏に起因するためこれを補うことで認知機能が改善するとされています。

ホスファチジルセリンの副作用

ホスファチジルセリンは一般的な食材にも含まれている成分なので副作用というものは特にありません。

論文によると、1日当たり500~600mgのホスファチジルセリンを毎日摂り続けると胃腸障害や睡眠障害が起きる場合があるようなのでサプリメントの場合摂りすぎないように注意してください。

ホスファチジルセリンのサプリメントは大豆から抽出されているので、大豆アレルギーを持つ方や病気で治療中の方などは医師と相談する必要があります。一日の摂取量は特に決められていませんが大量に摂取すると期待する働きが得られないこともありますのでサプリメントなどの容量や用法を守って摂取するようにしてください。

ホスファチジルセリンを多く含む食べ物

ホスファチジルセリンを多く含む食べ物は、大豆、豚肉、鶏肉、落花生、くるみ、卵などが挙げられますが、含有量は微量なのでホスファチジルセリンの効果を得ようとした場合にはこれらの食べ物の摂取ではまず足りません。

ホスファチジルセリン摂取時の注意点

ホスファチジルセリンは、狂牛病発生以前は牛の脳より抽出されていましたが現在では大豆から抽出されたものが使用されています。 脳の栄養のために、DHAと一緒に摂取すると効果が高まるといわれています。

ホスファチジルセリンを摂取しても即効性はないので、1~2ヶ月間服用を続ける必要があります。 しかも、含有量の比較的高いものでないと効果は現れにくいといわれています。

ホスファチジルセリンのサプリメント

ホスファチジルセリンは肉類や大豆など多くの食べ物に含有していますが、効果を得たい場合には食品からの摂取では少なすぎて期待はできません。ホスファチジルセリンで、脳機能の改善、活性化を期待する場合の摂取推奨量は1日に100mg~200mgが必要です。

DHCやファンケルなど日本のメーカーではホスファチジルセリンのサプリメントの含有量は100~110mgぐらいが多いようです。海外製のNow社のサプリメントでは200mgと日本製の倍のホスファチジルセリンを含有しています。

サプリメントは他の有効な成分を同時に配合していることも多いので、一概に含有量が多ければいいということでもありませんが最低でも100mg以上含有している商品の方が効果が期待できるでしょう。