食品と栄養の事典
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ケルセチンの効果と効能【多く含む食べ物・サプリ】

ケルセチンとは

ケルセチン(quercetin)はクエルセチンとも呼ばれタマネギの外皮やアスパラガスなどに多く含まれているポリフェノールの一種です。

ケルセチンは高い抗酸化力や血液サラサラ効果があるため、近年になって欧米諸国で注目され研究が進められています。

アメリカでは、アレルギーを抑えるためのサプリメントとして人気が高く、強い抗酸化作用や炎症を抑えたり抗アレルギーの働きなどがあることがわかっています。

ケルセチンの効果や効能とは

ケルセチンの効果として有名なものは、血液サラサラ効果や抗酸化効果ですがその他にもケルセチンには尿酸の生成を防ぐ、脂肪の吸収を抑えるダイエット効果などがあるといわれています。

尿酸の生成を防ぐ

プリン体を代謝して尿酸を生成するキサンチンオキシターゼという酵素の活性を抑制して、尿酸の増加を抑えます。また、痛風発作による炎症を悪化させるといわれているロイコトリエンという物質の生成と放出を抑えて、炎症を抑制する働きがあると考えられています。さらに、痛風発作の炎症を抑えるブロメラインの吸収を助ける働きもあるといわれています

脂肪の吸収を抑制する
ケルセチンはポリフェノールの中でも特に脂肪吸収を抑制する作用が強いので、体内の脂肪を排出しダイエットにや内臓脂肪の蓄積を防ぎます。

抗酸化作用
ケルセチンには強力な酸化作用があるので活性酸素を減らし生活習慣病を予防する働きがあります。

虚血性心疾患の予防
ケルセチンは悪玉コレステロールがフリーラジカルに傷つけられることを防ぐため、虚血性心疾患のリスクを減らすことが可能です。

前立腺がん抑制
ケルセチンは前立腺がんの元になる男性ホルモンのアンドロゲンの働きを阻害するという研究結果があるため、細胞の癌化や広がりを防ぐと考えられています。

炎症やアレルギーを抑える
ケルセチンはアレルギーを引き起こすヒスタミンという物質を抑える抗ヒスタミン剤としてヨーロッパでは医薬品に認定されています。

ビタミンCを吸収し易くする
ケルセチンはビタミンCと一緒に摂ると、ビタミンCとの間に相互作用が働き抗酸化作用が強くなるのでオススメの組み合わせです。

ケルセチンでアレルギーの緩和

ケルセチンは欧州の一部などでは、抗ヒスタミン剤として医薬品に認定されているぐらいアレルギーに対する効果が高いことが知られています。

アレルギーの元に反応してしまう原因を穏やかにし、皮膚のかゆみや炎症のい原因物質の過剰分泌を抑制します。 ただし、即効性に乏しく体質を改善するには1~2年程度かかるといわれています。

そのため、ケルセチンでアレルギー体質を改善しようと考える場合、継続的な摂取が大切です。

ケルセチンの副作用と注意点

ケルセチンは、タマネギなどの食べ物に含まれている成分のため特に副作用などの問題は報告されていません。ケルセチンだけには限りませんが、サプリメントで摂る際には過剰摂取に注意して用法、用量を守るようにしてください。

ケルセチンで注意することは、シプロフロキサシン、エノキサシンといった抗生物質と同時にケルセチンを摂取することで効力が落ちる可能性があります。これらの抗生物質を処方されている場合には、医師に確認をしたほうがいいでしょう。

ケルセチンを多く含む食べ物

ケルセチンは玉ねぎの皮の茶色の部分に多く含まれていることが有名ですが、その他の植物などにも含まれています。リンゴ、ソバ、ブドウ、ブロッコリー、ほうれん草、パセリ、ケール、柑橘類などの食べ物に多く含まれています。

ケルセチンを食べ物から摂取する場合、水に溶ける水溶性の成分なので茹でるとケルセチンの成分がゆで汁に流れ出てしまうので、スープなどで汁まで摂取するといいでしょう。

ただし、ケルセチンの摂取推奨量は、1日あたり300~500mgとされていますが、はっきりとした定義はされていません。ケルセチンを多く含むタマネギでさえ100g中30~50mg程度しか含まれていないため、この量を毎日摂取するのはかなり厳しいでしょう。ケルセチンの効果を得る場合はサプリメントから摂取することが効率的です。

100g中の含有量(mg)

食品 含有量(mg)
タマネギ 40
絹さや 30.3
アスパラガス 21.7
りんご 4
ブロッコリー 2

ケルセチンのサプリメント

ケルセチンはまだ一般的に広く認知されていないためか、販売されているサプリメントは多くありません。かなり多くの成分のサプリメントを販売しているDHCやファンケルなどでもケルセチンのサプリを出していないので今後の販売が期待されます。

海外製のサプリメントではケルセチンを使ったサプリは何種類か販売されていて、国内ではハウスが「タマネギの力」というケルセチンサプリを出しています。