食品と栄養の事典
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セントジョーンズワートの効果と効能・サプリ

セントジョーンズワートとは?

セントジョーンズワートとはヨーロッパに自生する植物で、和名をセイヨウオトギリソウといいます。

軽度から、中度のうつ病に対して医薬品と同様の効果があるとされていますが副作用は医薬品より低いといわれています。

「天然のプロザック」と呼ばれ、一般の抗うつ病薬のプロザックより副作用が少ないと知られています。アメリカでは、サプリメントの売上ランキング上位に毎年顔を出すほど人気がある成分です。

最近では、セントジョーンズワートはうつ病の改善の他にも生理痛、胃潰瘍の緩和などの目的でも使われています。

セントジョーンズワートの海外での評価

セントジョーンズワートはアメリカではサプリメントの売り上げこそ多いものの、その有用性については評価がわかれています。どちらかといえばセントジョーンズワーへの効果については懐疑的でうつ病を治療する際にはSSRIが使われることが多いようです。

一方でヨーロッパの精神科医の見解では、セントジョーンズワートは利用する価値があるという意見が多くあります。ヨーロッパの中でも特にドイツでは、精神科医の多くがうつ病など精神的な問題の改善に、セントジョーンズワートは最初に与える薬とされています。

セントジョーンズワートの効果や効能

セントジョーンズワートは「イライラする」,「体がなんとなくだるい」,「なにもやる気が起きない」といった軽度~中度にうつ病、季節性のうつ病、不安症、神経症などを改善する働きがあるとされています。

うつ病の人は脳内の神経物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量が少なくなってしまいます。セロトニンやノルアドレナリンの量が少なくなると、なにかをする意欲がなくなったり、感情を自分でコントロールできなくなるといった症状があらわれます。

セントジョーンズワートのどの成分がこれらの症状に効くのか実はわかっていないのですが、含まれる複数の成分が相互に作用してこれらの改善作用が得られると考えられています。

セントジョーンズワートの入眠・安眠効果は?

センタジョーンズワートの効果として、入眠や安眠の効果があるとしているサイトなどがあるようです。これは、セントジョーンズワートが精神的にリラックスやイライラを抑えるというところからきているのだと思います。

しかし、サプリメントでの口コミ評価ではセンタジョーンズワートによって、逆に寝れなくなった、まったく効果がなかったといった報告も多く見られることから、安眠や入眠を改善する作用は少ないようです。

セントジョーンズワートの副作用

セントジョーンズワートを単独で使用する場合には、特に副作用もなく安全性は高いとされますが、サプリメントの口コミでは、胃が痛くなる、下痢をする、めまいが起こる、などの症状が報告されています。とくに特定の医薬品と併用する場合には注意が必要です。また、一部の国では家畜がセントジョーンズワートを食べると悪影響がでることから毒草と指定しているところもあります。

妊娠中や授乳中の女性は服用をしてはいけません。妊婦がセントジョーンズワートを摂取することで子宮の筋肉の緊張が高まり流産の可能性が高まります。
授乳中の女性は、母乳を通して赤ちゃんに危険が及ぶ場合があります。

また、以下の医薬品と併用すると効果が減少したり、副作用が強く出たりする場合があります、 以下の薬に限らずなんらかの薬を医師から処方されている場合は、必ず主治医に確認してください。

経口避妊薬(ピル)
抗HIV薬(インジナビル)
免疫製剤(シクロスポリン)
血液凝固防止剤(ワーファリン)
抗不整脈
気管支拡張薬(テオフィリン)
てんかん薬

セントジョーンズワートのサプリ

セントジョーンズワートのサプリメントは、DHCやファンケルなどの大手食品会社から販売されています。サプリメントなので処方箋がいらず手軽に購入できますが、口コミなどで摂取後の問題などが多いのでサプリメントだから大丈夫と気軽に考えず、少しでも違和感があったらすぐに中止するようにしたほうがいいでしょう。

ただし、セントジョーンズワートで実際に効果を実感できるようになるのは少なくとも摂取して2週間以上かかるので摂取し始めて特に効果が感じられないとしても1ヵ月~1ヵ月半程度は摂り続けた方がいいでしょう。